同じものは、ひとつとしてない。
- ZENBEE

- 2 時間前
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山を歩いていると、
同じ木は一本もありません。
似たような姿に見えても、
枝の伸び方も、
葉の色も、
風の受け方も少しずつ違います。
春の雨が多かった年。
夏の日差しが強かった年。
その積み重ねが、
一本一本の表情になっています。
自然は、
違うことを当たり前として受け入れているようです。
ニホンミツバチが集める蜂蜜も、
毎年少しずつ味わいが変わります。
花の咲く時期。
雨の量。
気温。
訪れる花の種類。
一年として同じ季節がないように、
蜂蜜もまた、
同じものにはなりません。
私たちは、
「いつも同じ」であることに安心を感じます。
同じ味。
同じ品質。
同じ使い心地。
それは日々の暮らしを支える大切な価値です。
一方で、
自然の世界では、
少し違うことが豊かさにつながることもあります。
今年だから生まれた香り。
この土地だから感じられる余韻。
その年だけの味わい。
そうした違いに出会えることも、
自然の楽しみのひとつです。
季節も同じです。
毎年桜は咲きます。
けれど、
「今年の桜」は一度しか見ることができません。
去年とも、
来年とも違う景色です。
だからこそ、
多くの人が足を止め、
空を見上げるのでしょう。
暮らしの中にも、
同じような時間があります。
家族と囲む食卓。
誰かと交わした何気ない会話。
夕暮れの帰り道。
どれも特別ではないようで、
振り返れば二度と戻らない時間です。
そのことに気づくと、
いつもの一日も少し違って見えてきます。
ZEN BEEでは、
毎年同じ味をつくろうとは考えていません。
その年の自然が育てたものを、
できるだけそのまま受け取りたいと思っています。
違いをなくすのではなく、
違いを味わう。
そんな楽しみ方があっても、
いいように思うのです。
同じ朝はなく、
同じ季節もありません。
だからこそ、
今日という一日は、
思っている以上に特別なのかもしれません。
自然は、毎年少しずつ違う。
その違いが、季節を豊かにしてくれる。


